誰もがAI開発の一部を担っている!?アノテーションとreCAPTCHA

誰もがAI開発の一部を担っている!?アノテーションとreCAPTCHA

Siriや画像認識を活用したアプリなどが普及し、AIは身近な存在になっています。また、AIの技術が活用されていると知らないまま使っているものも多くあります。

※AI効果:AIが完全に社会に浸透し、当たり前になるといつか「AI」とは呼ばれなくなること

今回は、AI開発に欠かせないアノテーションという作業について、reCAPTCHA(リキャプチャ)というツールに絡めてご紹介します。

reCAPTCHA(リキャプチャ)とは

  

reCAPTCHAとは、スパム対策ツールです。webフォームなどに対して、ボット(自動化されたプログラム)などによるアクセスからwebサイトを守る機能を持っています。

皆さんもwebサイトを利用するときに「私はロボットではありません」と書かれたチェックボックスにチェックを入れたことがあるのではないでしょうか?

以前は、ランダムに表示された歪んだりぼやけたりした文字を入力するものもありましたが、すで提供は終了しています。理由としては、AIの発達によりボットも歪んだ文字を認識できるようになり、ボットが認識できないように文字が複雑化していくうちに、人間でも認識することが難しくなってしまったためです。

その代わりに、複数枚の画像から自動車や消火栓、バスなどが写っている画像を選択する方法が登場しました。reCAPTCHAでは、チェックボックスや画像を選択する際のマウスの動きなどのあらゆる行動を分析し、人間かどうかを判断しています。

アノテーションとは

アノテーションとは「特定のデータに情報タグ(メタデータ)を付加する」ことです。特にAIの分野では、機械学習の代表的な学習法である「教師あり学習」のモデル開発には欠かせないプロセスです。

教師あり学習では、膨大なデータに対してアノテーション(タグ付け)を行い、正解データ(教師データ)を作る必要があります。アノテーションには様々な方法がありますが、reCAPTCHAで行なっている複数枚の画像から自動車などの特定のものが写っている画像を選択することもアノテーションの一種と言えます。

AI開発に欠かせないアノテーション

AI開発に欠かせないアノテーションですが、どのくらいのタグ付け作業を行わなければいけないかご存知でしょうか?

ひとつの画像認識のAIを作るのに最低1万枚、高い精度が欲しい場合は10万枚以上アノテーションを行う必要があります。AI開発には、この気が遠くなるような作業が欠かせないのです。

また、どのようなデータを正解にしたいかによってアノテーションも変わってくるため、工場の細かな部品の検品など専門的な知識が必要なものを判別したい場合は、誰でもできる作業とは言えません。さらに、適切にアノテーションが施されていないとどれだけデータを用意してもAIは正しく学習することができません。

AI開発の費用がかさむ理由のひとつとして、アノテーションに専門的な知識やコツが必要であることや、莫大なリソースが必要なことが挙げられます。データが悪ければやり直したり、足りなければ増やす必要があります。さらに、データが偏っていてもAIは適切に学習することができません。このアノテーション作業は開発者側が行う場合もあれば、依頼者側にアノテーションの方法をお伝えして行なっていただく場合もあります。いずれにしても、開発側と依頼者側の連携が不可欠であり、アノテーションがAIの精度を大きく左右する要因となります

自動運転とアノテーション

reCAPTCHAの話に戻ると、私たちが複数の画像から車やバス、船などを選択しているのは、スパム対策という理由はもちろんですが、Googleの自動運転に向けたアノテーションの作業を不特定多数で担っているとも予測されます。

自動運転のAI開発では刻々と変わる道路状況を瞬時に判断する必要があり、尋常ではない量のデータが必要になります。アノテーションの中でも比較的簡単な部分(誰でも判断ができる部分)を不特定多数に担ってもらうことは、確実に自動運転の実現を早めることだと言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?AI開発に欠かせないアノテーションという作業について、reCAPTCHAと絡めてご紹介させていただきました。

便利なAIも作っているのは人間です。AIや機械学習は突然生まれる訳ではなく、そこには地道な開発者の努力や、依頼者の強い想いが隠れています。そして、私たちは気づかぬうちにその作業の一部を担っている可能性もあります。

便利こそが正義とは思いませんが、様々な情報が適切に収集、整理され、多くの人がより楽しく仕事や生活ができる世の中になっていくと良いですね。


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