AIは人間を超えるのか!?紆余曲折の人工知能の歴史

AIは人間を超えるのか!?紆余曲折の人工知能の歴史

「人工知能(AI)」という言葉がいろいろなところで聞かれるようになった昨今。人工知能が近い将来に人間の能力を超えるのではないか、人間の仕事は機械に奪われてしまうのではないか、という話を聞いたことがあると思います。

人工知能の研究には長い歴史があり、2000年代から現在にかけては第三次AIブームと言われ、再び盛り上がりを見せています。

では、AI研究はどのような歴史を辿ってきたのでしょうか?今回の記事では、第一次、第二次AIブームについて振り返っていきたいと思います。

人工知能(AI)とは

まずはじめに、そもそも人工知能(AI)とはなんでしょうか?

人工知能という言葉が初めて登場したのは、1956年にアメリカで行われたワークショップであり、今から約65年前です。そこから多くの人たちが人工知能についての研究を行なっていますが、人工知能の定義は専門家の中でも定まっていないのが現状です。細かい話をすると難しくなってしまいますが、一般的には「人工的につくられた学習や推論、判断といった人間のような知能をもつコンピューターシステム」という認識で間違いないかと思います。

結論を先に伝えてしまうと、人工知能はまだできていません。ただ、特定の分野に限って、人間を超える人工知能(特化型AI)は登場しています。

人工知能と合わせてよく出てくる言葉に「機械学習」や「ディープラーニング」がありますが、それについては別の記事で紹介しています。

▼AIや機械学習、ディープラーニングについてはこちら

【図解あり】人工知能(AI)と機械学習(ML)とディープラーニング(DL)って何が違うの?

第一次AIブーム「推論・探索の時代」

第一次AIブームは「推論・探索の時代」と言われ、1950年代後半〜1960年代に当たります。コンピュータで推論・探索をすることで特定の問題を解く研究が進みました。

探索の研究でもっともわかりやすく、メディアなどで目にする場面が多いのが、チェスや将棋などのゲームです。「人間vsコンピュータ」でチェスは1997年に、将棋は2012年にコンピュータが勝利を収めています。この時代のAIは「場合分け」を繰り返すことで最適解を導き出していました。コンピュータは単純なので、場合分けはいくらでも行うことができますが、それが膨大な量になってくるとメモリの問題などにぶつかります

第一次AIブームでは、ゲームでコンピュータが勝利を収めるなど一見するとコンピュータは賢いと思われましたが、実際のところ、この時代の人工知能は非常に限定された状況でしか機能しないものでした。明確に定義されたルールの中ではコンピュータは時に人間の能力を上回りますが、現実に起こる問題はもっと複雑です。例えば、病気に対してどのような治療法があるのか、会社が成長するためにはどうしたら良いのか、など私たちが日々直面する本当に解決したい課題は解けないということが次第に明らかになり、第一次AIブームは去って行ったのでした。

▼特定の課題に対して処理を行うAI(特化型AI)についてはこちら

AIで何ができるの?AIの分類と業務で活用する時に重要なこと

第二次AIブーム「知識の時代」

1980年代に到来した第二次AIブームは「知識の時代」と言われ、エキスパートシステムと呼ばれる実用的なシステムがたくさん作られました。工場の生産現場など、現実の産業領域への応用が始まったのはこの時期からです。エキスパートシステムとは、ある専門部分野の知識を取り込み推論を行うことで、その分野のエキスパート(専門家)のように振る舞うことができるプログラムです。

例えば、医者の代わりに伝染性の血液疾患の診断を行なったり、住宅ローンを組めるかどうかの判断を行うエキスパートシステムなど、様々な分野で開発が勧められました。しかし、エキスパートシステムはコンピュータに知識を与えるために専門家からヒアリングを行う必要があったり、知識の数が増えると一貫性がなくなり矛盾が生じるため知識の維持管理が必要になったり、広い範囲の知識の記述は困難であったりと、課題もありました。

▼様々な分野で活躍するAIの活用例はこちら

人間よりも正確で早い!物体検出の活用例紹介

また、機械翻訳では単純な文章を訳すだけでも一般常識がなければうまく翻訳することができません。どれだけ知識を記述して性能が上がったように見えても、人工知能が「意味」を理解しているわけではありません私たち人間が自然と扱っているような知識や概念、常識をコンピュータに書き切ることは、ほとんど不可能に近いのです。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございます。人工知能は前述したような歴史を辿り、今に至っています。

第一次、第二次とそれぞれの課題にぶつかりながらも着実に進歩を続けている人工知能。人工知能はまだ実現していませんが、その試行錯誤の副産物としてスマートフォンに搭載されている「音声認識」や「文字認識」「自動翻訳」などを生み出しており、社会的に大きなインパクトを与えています。これらはかつて人工知能と呼ばれていましたが、実用化され日常になると「人工知能」と呼ばれなくなるのです(「AI効果」と言います)。

そして、私たちがまさに生きている現在、人工知能は第三次AIブームとして新たな局面を迎えています。第三次AIブームについては次回の記事でご紹介させていただきます。お楽しみに!


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