「機械学習」または「Machine Learning(ML)」という言葉を聞いたことがありますか?
難しいイメージがある機械学習。(実際に開発するには高度な知識や技術が必要です…)
そんな機械学習を専門的な知識がない人でもできるようにする「AutoML」というものがあります。
今回の記事では、そんな「AutoML」についての説明や、各社が提供しているAutoMLのサービスについて紹介したいと思います!
AutoMLとは
AutoML(Automated Machine Learning:自動化された機械学習)とは、機械学習モデルの設計・構築を自動化するための手法全般、またはその概念を指す用語です。
一般的な機械学習のプロセスのうち、AutoMLでは下図のオレンジ色の部分が自動化されるイメージです。

事業に適用し、再び問題が見つかればこのプロセスを繰り返すことで、効率的にブラッシュアップしていくことが可能です。
AutoMLのメリット
従来、機械学習には高度な知識や技術が必要であり、モデルを構築できる人はごく一部の高い技術を持ったエンジニアに限られていました。しかし、AutoMLを活用することで、特別な機械学習の知識がなくても機械学習モデルの構築が可能になります。
また、すでに機械学習に精通しているエンジニアにとっても、AutoMLを活用することでより効率的に作業を進めることができます。
各社が提供しているサービス
AutoMLに当たるサービスを各社が提供しているため、ここでは代表的なものを紹介させていただきます。
Google:Cloud AutoML

まずは、知らない人はいない大企業、Googleが提供しているAutoMLです。
Cloud AutoMLは、独自のデータを用意すれば機械学習モデルの構築が可能になるサービスです。Cloud AutoMLの中にも視覚認識に関するもの、言語に関するもの、構造化データに関するものがあります。
現時点で以下の5つのサービスが提供されています。
・AutoML Vision
・AutoML Video Intelligence
・AutoML Natural Language
・AutoML Translation
・AutoML Tables
詳細の説明はここでは割愛させていただきます。気になる方は公式ページからご確認ください。
Microsoft:Azure Machine Learning

次に、Microsoftが提供しているAutoMLです。同社が提供するクラウドサービス「Azure」で利用できます。
Azure Machine Learning には、各社が提供しているサービスのように自動的に機械学習を行うことができるAutomated MLという機能があります。
IBM:AutoAI

最後に、Watsonを開発したことで有名なIBMが提供しているAutoMLです。
「AutoAI」は、IBM Cloud上のWatson Studioで利用できるサービスのひとつです。「IBM Watson Assistant and Discovery」や「Watson Machine Learning」をはじめとする幅広いデータサイエンスポートフォリオに基づいて生み出されました。
AutoAI により、自動的にデータを準備して、アルゴリズムを適用し、データやユース・ケースに最も合ったモデルの作成を行うことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?世界の名だたる大企業がAutoMLのサービスを提供していることがお分りいただけたでしょうか。
ごく一部の限られた人しか扱うことのできなかった機械学習を、専門的な知識がない人でも使えるようにしたということは、大きなインパクトがあります。うまく活用して課題を解決できると良いですね。
この分野は日々進歩しており、普段聞きなれない専門用語も頻回に登場すると思います。何かわからないことやご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
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