はじめに
様々な企業からスマートグラスが発売され、工場での工程管理や製品のピッキング作業、在庫管理などの業務の効率化に役立てられています。作業している手元をスマートグラスに搭載されているカメラで映し、リモート会議アプリと連携して遠隔地から作業の指示を受けるといった、今までにはない働き方もスマートグラスを活用することで可能になります。
各企業から様々なスマートグラスが発表されていますが、この記事では2020年8月に株式会社RICOHが発表した両眼タイプのスマートグラスについて紹介します。(※このスマートグラスは学会発表のためのプロトタイプであり、製品の発表ではありません。)
▼その他のスマートグラスのスペックに関してはこちらの記事でまとめています。
スマートグラスとは
スマートグラスについてよく知らない方のために、簡単に説明させていただきます。
スマートグラスとは、メガネに様々な機能が追加されているデバイスです。時計としての機能の他にも心拍数の測定や、電子マネー機能があるスマートウォッチはみなさんご存知かと思います。スマートグラスはスマートウォッチと同様、ウェアラブル端末です。
「スマートグラス」と混同しやすいものに「AR/MRグラス」があります。2つの大きな違いは空間を認識する機能があるか、ないかです。
▼詳細はこちらのブログをご参照ください。
RICOHスマートグラスの特徴
それでは、今回RICOHが発表したスマートグラスにはどのような特徴があるのでしょうか?

(画像引用:https://jp.ricoh.com/technology/institute/research/tech_smart_glasses)
大きな特徴として、両眼タイプのスマートグラスでは世界最軽量となる49gであることが挙げられます。スマートグラスには単眼タイプと両眼タイプがあります。単眼タイプは軽いのがメリットですが、ディスプレイがより自然に見えたり、3D映像を見たい場合は両眼タイプが適しています。両眼タイプのスマートグラスは構造上、メガネとして長時間装着するには不便のある重さになってしまうことが課題としてありましたが、今回RICOHが発表したスマートグラスは重量バランスに配慮して開発されており、快適なつけ心地を実現しています。
RICOHのスマートグラス以外にも、両眼タイプのスマートグラスはEPSONの「Moverio(モベリオ) BT-300」などがあります。
また、9軸センサー(加速度、角速度、地磁気)を標準搭載していることも特徴です。例えば、顔の動きに合わせて下を向いたときだけ映像を表示する、歩いている方角を検知して適切な道案内をするといったことが可能です。さらにスマートグラスとして活用するだけではなく、オプションでカメラや深度センサーを付けることでARにも対応できます。
まとめ
RICOHはこれまでプロジェクターやカメラ、プリンター等の開発を行っており、そこで培った光学技術や高度な成型技術を結集してこのスマートグラスが実現しました。長年の知識や経験に裏打ちされた、RICOHの高い技術力が生かされた製品になっているのではないでしょうか。まだ製品化はされていないようですが、これからの展開が楽しみですね!
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【株式会社RAKUDO】
下記の事業を中心に行なっている名古屋の企業です。
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