この記事では、IBM Watson Assistantの設定方法を順を追ってわかりやすく解説します。
※Watson Assistantは、会話形式で自動応答ができるAIプロバイダーです。
「以前挑戦してみたけど難しくてよくわからなかった」、また、「初めて使ってみたい!」という方は必見です。
はじめに
今回はAI受付を作成する場合を例に挙げて、必要な機能の設定方法を解説していきます。
そこではじめに、人間とAIキャラクターが会話を行う流れを解説させていただきます。
①人間がAI受付に対して話しかけます。
②Speech to textを使用して音声を文字に変換します
③変換した文字をWatson Assistantに入力します。
④それに対する返答を文字で出力します。
⑤出力された文字をText to speechで音声に変換します。
⑥AI受付が音声で返答を行い、私たちに届きます。
上記のような流れで、私たちはAIと会話を行うことができます。
すなわち、AIと会話を行うにはSpeech to text、Watson Assistant、Text to speechの少なくとも3つのAIサービスの設定を行う必要があるということです。
大まかな流れはお分かりいただけたでしょうか?
それでは早速Watson Assistantの設定方法を見ていきましょう。
※IBMアカウント登録の方法やSpeech to text、Text to speechの設定はこちらの記事をご参照ください。
【画像付き】IBM Watson / Text to speechとSpeech to textの設定
Watson Assistantの設定
ダッシュボードからWatsonの設定画面へ移動します。
Watsonに移動したら、サイドメニューの「サービスの参照」をクリックします。
その後、Watson Assistantを選択します。
作成します。
これで設定は完了です!
会話の流れの作成
会話はこちらのページを参考に作成しました。
Watson Assistant (Watson Conversation) の使い方を学ぶ
IntentsやEntitiesなどの説明は省いてどのように作成するかのみの説明となりますので、より詳細に設定したい、プログラムも入れたい、といった方はお気軽に弊社にご相談ください。
また、今回作成する会話は会社の「受付」をしてくれることを想定して簡単な会話を作成しています。
まずは「ツールを起動」をクリックします。
IBM Watson Assistantページに遷移したら、「Assistants」をクリックします。
「Create new」をクリックします。
作成が完了したら「Add Dialog Skill」をクリックします。
名前を「会社受付Dialog」、言語を日本語設定で作成します。
作成が完了したら「会社受付Dialog」をクリックします。
クリックすると以下の画面が表示されます。
ここからはIntents、Entities、Dialogを扱っていくので、以下のリンクから概要をさらっと押さえておいてください。
Watson Assistant (Watson Conversation) の使い方を学ぶ
「Add Intent」クリックします。
受付では、
- 荷物の受け取り
- アポの呼び出し
この2点を担ってくれることを想定してIntentsを作成します。
▼荷物のIntent
▼呼び出しのIntent
次はDialogを作成していきます。
「Create」をクリックすると初期設定が出来上がります。
「ようこそ」をクリックして、Then respond with を「いらっしゃいませ。お荷物でしょうか?それともアポイントでしょうか?」に修正します
次に荷物とアポに対応する返答を追加しておきます。
非常に簡単なバージョンにはなりますが、以上で設定は完了です。
IBM watson assistantはこの会話をテストするためのツールを提供しており、右上の「Try it」というボタンをクリックすることで起動することができます。
起動したら「荷物」と入力し、その時の対応の反応をみてみます。
このように簡単な単語でも予期した通りの答えが返ってきます。
まとめ
今回は非常に簡単な会話エンジンを作成しましたが、作り込み次第では非常に強力なツールになり得るのがWatson Assistantです。
弊社ではWatson Assistantを含むIBM watsonの構築コンサルティングも行なっておりますので、お気軽にご相談ください!
また、定期的に弊社の自社サービスである「AI interface」のワークショップも開催しておりますので、そちらもよろしくお願いいたします!
▼IBMアカウント登録の方法やSpeech to text、Text to speechの設定はこちら
【画像付き】IBM Watson / Text to speechとSpeech to textの設定
▼AI interfaceに関する記事はこちら
【AIと人を繋げるプラットフォーム】AI interfaceとは
※アイキャッチ画像はこちらから引用させていただきました。
(https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/51/IBM_logo.svg/2000px-IBM_logo.svg.png)
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【株式会社RAKUDO】
下記の事業を中心に行なっている名古屋の企業です。
●エンタメ系や製造業の方に向けたVR/AR/MR開発
●モーショントラッキングのデータ作成サービス
●AI開発が楽になるプラットフォーム「AI interface」
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