こんにちは。名古屋のベンチャー企業 株式会社RAKUDOです。
3D CADを導入しようとしたときに、「どれを使えばいいのかわからない!」となってしまったことはありませんか?
この記事では、5種類の3D CADの特徴や用途、価格帯、難易度について簡単に紹介していきたいと思います。
3D CAD界に下克上!「 Fusion 360」
(引用:http://www.rakudo.io/blog/wp-content/uploads/2018/05/solidworks-logo.png)
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特徴
- 4つのモデリング(ソリッド、サーフェス、T-Spline、メッシュ)が一つのソフト内で行える
- CAM機能を利用することツールパスを作成し、NCデータに変換することができる
- クラウドを利用することで複数人のメンバーが、あらゆる場所からアクセスし、製品の部品設計や変更が行える
→効率的にプロジェクトを進めることができる - バージョンアップが自動で行われ、バージョンの違いによるデータのトラブルを防ぐことができる
実際の画面
▼Fusion360のさらに詳しい使い方はこちらの記事をご参照ください。
【初心者向け】Fusion360のインストールから簡単なモデリングまで
用途
- 機械設計
- 工業デザイン
価格
- 年間35,150円 → 60,480円(税別)⇦安い!
(多くのCADソフトは、設計はCADソフトで行い、解析はCAEソフト、加工はCAMソフトと別途費用がかかり、数百万円となる) - 年間$100,000以下の個人やベンチャー企業、教育関係者は無償で利用できる
- 年間の保守費用もなくバージョンアップも無償
難易度
- めちゃめちゃ簡単!
(初めての人でも約30〜45分でインストールから簡単なモデリングまでできます) - 高いソフトを買う前に試す価値あり
簡単に高度な製品を!「Solidworks」
(引用:http://www.rakudo.io/blog/wp-content/uploads/2018/05/solidworks-logo.png)
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特徴
- 操作が簡単で複雑な部品を作成するのが得意
- 設計手順であるモデリングの過程を時系列で表している
→どのようなフィーチャーを使用したのか、どのような設計手順で作成したのか、などがわかるため設計意図が明確になる - 3次元スケッチの機能でサーフェースモデルを作り、それをソリッドモデルに変換できる
→曲面の多い形状の物を作りやすい - 設計者が試行錯誤してモデリングするときに、フィーチャーを入れ替えたり、抑制、削除してモデルを検討することができる
- 工業製品を作るためのツール(解析、電子基板、射出成形など)が揃っている
実際の画面
用途
- 家電製品
- 機械部品
価格
製品 | ライセンス価格(税別) | 定額サポート価格(税別) |
SOLIDWORKS Standard | 985,000円 | 204,000円 |
SOLIDWORKS Professional | 1,180,000円 | 204,000円 |
SOLIDWORKS Premiun | 1,580,000円 | 324,000円 |
難易度
- 初心者にもわかりやすい
- 図面の知識が全くない方が、これからCADを利用して設計する場合に最適
↑このシリーズの動画は初心者でもわかりやすくまとまっています。
弊社のSolidworks初心者のスタッフも1時間30分程度で「クリップ」のモデリングができていました!
その他の動画はこちら
大規模開発はこれだ!「CATIA」
(引用:http://www.rakudo.io/blog/wp-content/uploads/2018/05/solidworks-logo.png)
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特徴
- 大規模なアセンブリに対しても高い操作性を備えている
→スピーディにデータを取り扱う事ができる - 強度解析に優れている
- 構想・設計詳細、モデル設計、図面作成において、社内標準規格や独自のノウハウを埋め込む事ができる
- 2次元図面の手法で作業を行いながら最先端の3次元機能を活用し、リアルタイムで制御、検証を行うことができる
用途
- 自動車開発
- 航空機開発
- 宇宙事業
価格
パッケージ | 初期導入費用(税別) | 年間ライセンス料(税別) |
CATEE(Engineering Excellence) | 2,212,000円 | 442,400円 |
CATMEE(Mechanical & Engineering Excellence) | 3,239,000円 | 647,800円 |
CATMSE(Mechanical & Shape Engineering Excellence) | 4,819,000円 | 963,800円 |
- CATIA V5学生版「CATIA V5 Student Edition」
→年間約1.2万円($99)
難易度
- 高い
- 専門的な知識が必要
細やかなデザインにも対応!「Rhinoceros」
(引用:http://www.rakudo.io/blog/wp-content/uploads/2018/05/solidworks-logo.png)
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特徴
- サーフェスを利用し、デザイナーのアイデア・イメージを損なうことなく3次元モデルを設計できる
- 非常に複雑な曲面形状の設定・変更ができる
- コンセプトデザインから製造モデルまであらゆる工程で自由かつ快適にモデリングできる
- 豊富なデータフォーマットをサポートしている
用途
- 自動車の外装
- 工業製品
- ジュエリー
価格
- 市場価格約15万円
難易度
- 機能が多く難しい
ガチ化石!「123D Design」
※現在は新しくダウンロードすることはできません。
特徴
- 機能が制限されているからこそシンプルで操作がしやすい
- 3D CADの基礎は網羅されているため、3Dモデリングを習得するには最適
- 123D Designで作成した3DデータはSTLファイルで書き出し、3Dプリンタに出力ができる
- 3Dモデリングした造形物をレーザーカッター出力用にスライスする機能が搭載されている
用途
- 機械設計
価格
- 無料
難易度
- 初心者でも簡単に操作ができる
- 機能的な制限はあるがむしろ初心者にとっては扱いやすい
まとめ
価格から難易度まで多種多様!
本格的に設計・開発をする→「Solidworks」
複雑な形状の設計・デザイン→「Rhinoceros」
3D CADはコマンドの数が多く、使いこなすまで時間がかかることから、一度導入すると別の3D CADに変更するのは大変な労力になります。そのため、自分の設計したいものを具体的に考え、はじめから最適な3D CADを導入する必要があります。
これだけではわからないことも多いと思うので、気になることはいつでも質問・相談してください。
また、実際の3D CADの使い方を学びたい方は、弊社が行なっているCAD教室についての記事をご確認ください。
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(アイキャッチ画像:https://www.irasutoya.com/2018/02/blog-post_84.html)
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【株式会社RAKUDO】
下記の事業を中心に行なっている名古屋の企業です。
●エンタメ系や製造業の方に向けたVR/AR/MR開発
●モーショントラッキングのデータ作成サービス
●AI開発が楽になるプラットフォーム「AI interface」
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