こんにちは。株式会社RAKUDO 3D事業部 fabcubeです。
今回は、金属3Dプリンターに負けず劣らず、今後が期待されているカーボンファイバー3Dプリンターについてご紹介したいと思います。
金属3Dプリンターの可能性と問題点
●金属3Dプリンターの良いところ
・高精度で強度のある金属パーツを造形できる
・金型を作る必要がないため気軽に試作品を作ることができる
⇨ものづくりの世界において、金属3Dプリンターの活躍の場は広がっていく!
▶︎参考記事:金属3Dプリンターメーカー一覧 – 金属3Dプリンターの現状について
(引用:https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00404798)
●金属3Dプリンターの問題点
・本体価格が非常に高価
・本体価格やランニングコストがかかってしまう
・材料費が高価
・造形物の切り出しや研磨には別の機械が必要である
・本体自体が大きく置く場所が限られる
・メンテナンスに手間がかかる
⇨費用はかさむ一方。
高品質な物が作れることはわかっていても、個人や中小企業にはまだまだ敷居が高いのが現状。
炭素繊維(カーボンファイバー)の登場
そこで、金属に代わるものとして、「炭素繊維(カーボンファイバー)」があります。
簡単に炭素繊維(カーボンファイバー)の特徴を説明すると、
・比重は鉄の4分の1
・比強度は10倍
・比弾性率は7倍
すなわち、「軽くて強くて弾性に富む」ということです。
また、耐摩耗性や耐酸性などの耐久性に優れていることや、電気伝導性が高いという特徴もあります。
救世主になるか!?
カーボンファイバー3Dプリンター「Mark Two」
ここで、実際に炭素繊維を使用して造形ができる3Dプリンター「Mark Two」を紹介したいと思います。
実は、弊社でも実際にこの3Dプリンターを使用した造形サービスを行なっています。
お問い合わせはこちら
(引用:http://www.rakudo.io/blog/wp-content/uploads/2018/05/Markforged-Mark-two-featured-image.jpg)
以下は金属3Dプリンターにはない、Mark Twoの大きな特徴です。
本体
- 比較的安価
- オフィスの机で使用可能
- 本体の移動が簡単
- 強度、耐久性が強く汎用性に富んだパーツを造形可能
- 造形中に指定した場所で造形を自動停止できる
(ナット、ボルト、磁石等の部品を造形物に継ぎ目なく埋め込むことが可能)
造形物
- 加工精度が50μm、100μmと高い
- 内部構造を様々な方式のハニカム構造にできる(大きな衝撃を受けても曲がることはない)
- 造形の完了直後からパーツを使い始めることが可能
材料
- 炭素繊維 ($447 /150㎤)
- ファイバーグラス ($225 /150㎤)
- ケブラー ($297 /150㎤)
ランニングコスト
- 金属3Dプリンターと比較すると非常に低い
Mark Twoの仕様
造形サイズ | 幅320mm × 奥132mm × 高154mm |
プラスチック材料 | ONYX、ナイロン |
繊維材料 | 炭素繊維、ファイバーグラス、強度高耐熱ファイバーグラス、ケブラー |
Z軸積層ピッチ | 100μm |
本体寸法 | 幅467mm × 奥575mm × 高424mm |
付属品 | クラウド版Eigerソフトウェア、800ccONYXスプール、800ccナイロンスプール、 100cc炭素繊維、100ccファイバーグラス、100cc強度高耐熱ファイバーグラス、 100ccケブラー |
価格 | 米国価格$5,499 |
実際に炭素繊維を使用した3Dプリンターは自動車業界や航空業界、医療業界などの様々な業界から、身近なところではゴルフのシャフト、テニスラケット、釣竿などにも活用されています。
弊社で行なっている造形サービス
弊社ではこの「Mark Two」を使用した造形サービスを行なっています。
3DプリンターやCADに詳しいスタッフがいるため、あなたの想像する物の設計から造形まで、丁寧にサポートします。
どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。
▼3Dプリンターに関する記事はこちら
3Dプリンターって結局どうなの?わかりやすく解説
▼お問い合わせはこちら
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【株式会社RAKUDO】
下記の事業を中心に行なっている名古屋の企業です。
●エンタメ系や製造業の方に向けたVR/AR/MR開発
●モーショントラッキングのデータ作成サービス
●AI開発が楽になるプラットフォーム「AI interface」
お困りのことがあれば些細なことでもお気軽にご連絡ください。
一緒にアイディアを形にしましょう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー