前回に引き続き、
東京ビッグサイトで行われた『3D Printing 2018』についての記事です(*^^*)
今回は、高性能プリンタを発売している ④Cabon社 についてです。
Carbon
■特徴
CarbonはGoogleの子会社で、CLIPという独自の造形技術を利用した革新的な印刷方法、DLSプロセスを生み出しました。
『M1』『M2』というプリンタを発売しており、魅力としては、
・印刷が圧倒的に早い!
・地区層しないため異方性がない!
・綺麗でツルツル!
・素材も豊富!
→つまりさまざまな場面で最終製品として使えるレベルです!
今年はadidasとコラボされたスニーカーが展示されていました。
底のラバーは柔軟性も高く場所によって密度も異なっており、精細な製品が成形されていることがわかります。
また、義歯や歯肉などの歯科分野にも進出しており、エンドユーザーにとっても身近な話に感じるのではないでしょうか。
日本への進出はまだ未定ですが、ニコンやJSRが出資しており、日本での事業展開が本格的に進んでいると思われます。
3Dプリンタは模型や試作品に主に使われてきたというイメージですが、Carbon社は高速精細に製品を造形できることが魅力的であり、様々な市場での量産を可能にさせるかもしれません。
■マテリアルの種類
・ポリウレタン系(4種類)
・シリコン
・エポキシ
・シアネート(約200℃まで耐熱)
などがあります。
マテリアルの価格はポリウレタン系では4万円/1kgとのことですが、特性を持ったものは単価が高く、2倍近くになるものもあるそうなので導入前に要チェックです。
価格はサブスクリプション(毎年費用を払う)形式のみで年間700万円を3年間契約することが条件です。
2月16日現在では1台の導入実績があるとのことです。
■事例
造形物を最終製品として使っている企業は、
・adidas(スニーカー)
・MINI(ミニクーパー ウィンカー部)
・Delphi(自動車部品)
・GE(複合企業・航空部品など)
・Caterpillar(建設機械)
などの会社が利用しているそうです。
■感想
産業の場で広く活躍し始めているように感じます。
CarbonのCEO,Joseph氏がTEDのスピーチで「緊急事態の時にすぐにプリントして使う」「歯医者の待合室で待っている間に出来上がる」こともできるようになると述べていて、Carbon社をはじめとして、これからBtoBだけでなくBtoCでも利用される場面が多くなりそうです。
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