何を意識すればいいの!?AI 対応の UI の原則【前編】

何を意識すればいいの!?AI 対応の UI の原則【前編】

はじめに

弊社は「未来のインターフェイスを創る会社」として、AIやAR、VRなどの技術を活用し、これらの新しいテクノロジーと職場の業務や日常生活とのインターフェイス、すなわち「接点」を創り出すことを大きな指針としています。

そこで、わかりやすく使いやすいインターフェイスについて日々考えているのですが、特に「AI」に関するインターフェイスの作り方について3つの記事に渡って紹介したいと思います。今回の記事はその第 2 弾です!

▼第 1 弾の記事をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ
AI は万能じゃない!?現在の AI の限界

AI対応のUIを作成する際に意識することや配慮すべき点について、こちらの記事(How to design for AI-enabled UI)を参考にまとめたので、ご覧いただければ幸いです。

AI 対応の UI の原則

AI対応のUIを作成する原則を大きく分けて4つにまとめました。この記事では、前編として2つを紹介します。
第一弾で紹介した「現在のAIができないこと/苦手なこと」を踏まえて、ユーザーにとって最も良いUIを考えていきましょう。

1. 発見と期待のマネージメント

AI_発見と期待のマネジメント
AI はドラえもんのようになんでもできると思っている方はまだまだたくさん多くいます。しかし、前回の記事でもご紹介したように、AIは万能ではありません。ユーザーの間違った期待を避けるために、開発者側はユーザーに過度の期待を与えないように工夫する必要があります。

ツールに何ができて何ができないか、ユーザーがわかるようにする

まだまだ AI に慣れているユーザーは少ないため、わかりやすく誘導する必要があります。ツールに何ができるか、 AI がどのように学習するか、目標を達成するためにユーザーがしなければならないことは何か、など新規ユーザーへの説明プロセスでしっかりと伝えるようにします。

例えば、あるペットへの自動餌やり器では、機器を使用する前に猫の体重や年齢などの入力を必要としました。AI が万能であると考えているユーザーにとっては、初期設定が必要であることは面倒に感じてしまうかもしれません。

最小の入力から最大の成果を期待するユーザーに応える

ユーザーが「自然な入力」だけで、求める成果が得られるようにデザインする必要があります。「自然な入力」とは、ユーザーにとって「何も入力しなくて良い」と感じられるようなものです。

例えば、ペットへの自動餌やり器ならば、時間さえ指定して餌を入れておけば、あとは何もしなくても動作すべきです。

未発見で予想外の使い方に備える

AI がブラックボックスだからこそ、予想外の使い方ができます。ユーザーは開発者の作ったツールを開発者が思ってもみない使い方をするかもしれません。これが発見をデザインすることが重要な理由です。ツールに予想外の使い方がないかを調査することに時間を投資しなければなりません。

Naïma van Esch 氏はカーペットに落とした小さなイヤリングをルンバを利用して発見したエピソードを語っています。

予想不可能性についてユーザーを教育する

AI はミスをします。 人間の開発者も完璧ではありません。開発者が気づいておらず、アルゴリズムが対応していないシナリオにユーザーは必ず出会います。対応していないシナリオに出会う可能性について隠さずに、ユーザーにあらかじめ伝えておく必要があります。

Siri に「一番近くのマクドナルドでないファーストフード店を教えて」と聞くと、Siri は「一番近くのマクドナルド」を答えます。設計者は「でない」という質問が来る可能性に気付いていないのです。

2. 許したくなるデザイン

AI_許したくなるデザイン
AI は間違えることもあるため、 ユーザーが許しやすいようなUIをデザインする。

ツールが間違えたときにユーザーが許しやすいようにツールを設計する

子供や動物など、人間が自然と許したくなるものを表現した UI をデザインします。
小さな女の子に似た「care robot ALice」や、あざらしのぬいぐるみ型治療的ロボットの「Paro」がその例です。
しかし Deloitte が作った「AIMEE」は全く生き物に似ていませんし、AppleはSiriをユーザーが許したくなるようにはデザインしていません。Siri は大人の声と大人の喋り方で喋る大人のアシスタントとしてデザインされています。結果として、ユーザーは Siri が簡単な命令を理解しないとき、違和感を感じる人もいるかもしれません。

しかし、私たちの経験談として、Microsoft Office についてきたイルカなどのヘルプ用キャラクターに愛着を覚えたことはあまりなく、むしろ邪魔だと思うことの方が多い印象です。人間は「子供っぽさを演じたもの。可愛さを装ったもの」に敏感なところもあり、そういうものに怒りや嫌悪感を感じることもあります。上記の主張は、実際正しく、挑戦しなくてはいけないことではありますが、難しく、やり方を間違うと諸刃の剣になりうる可能性もあります。

もっと許したくなるような、楽しい機能をデザインする

AI が間違えた時でも、楽しい機能があればユーザーは AI をもっと許したくなります。 Siri や Alexa のように、UI にユーモアを含めることが重要です。
Cororobo は人々に話しかける真空掃除機ですが、ユーザーが誰もいない家に帰ってきた時に挨拶をして、孤独を感じないようにしています。 Naïma van Esch氏は「この小さな友達が犬の糞を床に塗りたくっても、人々は許す方に賭ける」と述べていますが、皆様はどうでしょうか?

しかし、行きすぎたユーモアの結果、企業の Twitter アカウントが炎上することもあるため注意が必要ですね。

インターネット接続がなくても使えるようにする

インターネット接続にツール全体が依存することは避けなくてはいけません。インターネット接続がなくても、主な機能は使えるように設計すべきです。

ペット自動給餌器、Google アシスタント、ルンバ、Spotify、Netflix は全てインターネット接続ができなくても使える機能を持ちますが、Siriや Alexa はインターネット接続なしでは使えません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

AI 対応の UI の原則の前編では、主にAIができることや使い方についてUIを通してユーザーにしっかりと説明すること、AIがミスをしてしまった場合も想定したUIの設計が必要であることなどを紹介しました。

後編では、データの扱いや AI の学習、セキュリティ面について紹介させていただきます。
更新までしばらくお待ちください。


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